津島 曜一郎

ドイツ人

AZALEA 淡島ホテルへようこそ

花丸「うわ~! すご~い!」

果南「マル! 階段で走ったら危ないから!」

花丸「でも果南ちゃん。こんなに立派な階段、思わず駆け上がりたくなっちゃうのが当然ずら!」

果南「まあ、気持ちはわからなくないけど」

花丸「それで手すりのところを一気にズラァ~~~っと滑って!」

果南「それだけはやめてね! 女の子なんだから」

花丸「じゃあ代わりに、ダンボールでソリを作って階段のところをズラァ~~~っと!」

果南「河原の土手じゃないんだから」

花丸「でも本当にすごいね。淡島ホテルのロビーって」

果南「そうだね、落ち着いたクラシックな感じで。私もちゃんと入ることはほとんどんないから」

花丸「それで、マルたちはここでどんな仕事をするの?」

果南「うーん、詳しいことは私も知らないんだよね。鞠莉の紹介ってことだけ聞いてるけど」

花丸「鞠莉さんの?」

果南「ほら、鞠莉ってこのホテルに住んでるから」

花丸「ふーん」

果南「ところで、ダイヤ知らない?」

花丸「え? あ、そういえば姿が見えないずら」

果南「ダイヤなら詳しいこと知ってるはずだけど」

花丸「ああ! ホテルで人が一人消えた……これは、事件発生ずら!」

果南「いやいやいや……」

花丸「ドラマなんかでよくあるずら! 立派なホテルの密室で、宿泊客が忽然と消えてしまうって」

果南「ドラマではよくあるけど、これはドラマじゃないから」

花丸「じゃあ、コント?」

果南「コントでもないと思うけど」

花丸「とにかく事件ずら! 早速捜査本部を設立して……」

ダイヤ「花丸さん」

花丸「うわぁ!」

果南「ダイヤ」

花丸「うっ、本部設立前に事件解決……」

果南「どこにいたの?」

ダイヤ「少し向こうで電話していましたの」

花丸「電話?」

ダイヤ「ルビィが松月さんでちゃんとやっているかどうか確認の」

花丸・果南「ああー」

花丸「お姉ちゃんって感じずら!」

果南「それでどう? 頑張ってた?」

ダイヤ「みかん畑にいたと」

花丸・果南「え?」

ダイヤ「今、急いで店に戻るところだと言っていましたわ」

果南「みかん畑に、なんで?」

ダイヤ「あぁ、やっぱりあの子にはまだバイトなんて早かったのかしら……」

果南「でも一人じゃないし、千歌と曜も一緒だし」

ダイヤ「あてになると思います!? 曜さんはともかく、千歌さんが!?」

果南「えーっとぉ……はは……」

ダイヤ「今からでも遅くありませんわ! お店に迷惑をかけてしまう前にルビィを!」

花丸「そんなのダメずら」

ダイヤ「え?」

果南「マル?」

花丸「お姉ちゃんがそんなこと言うなんて、ルビィちゃん、すっごく頑張ろうとしてるずら! ちゃんとバイトできるところを見せて、お姉ちゃんに安心してもらおうって!」

ダイヤ「ルビィが、そんな……?」

花丸「だから、ここは黙って見守るずら。大丈夫、ルビィちゃんならきっとやってみせるから」

果南「マル……。」

ダイヤ「ふぅ……わかりましたわ。そこまでおっしゃるなら」

花丸「本当? よかったぁ!」

ダイヤ「ところで花丸さん。」

花丸「何?」

ダイヤ「ルビィのことはともかく、先ほどのあなたの発言には大きな問題がありますわ」

花丸「え? マルの?」

果南「ていうか、先ほどってどこ?」

ダイヤ「捜査本部がどうのと言っていたことです!」

果南「ああ~」

花丸「だって、いなくなったと思ったから捜査本部を……」

ダイヤ「そこが問題です!」

花丸「あう!」

果南「まあまあ、マルもダイヤのこと心配して……」

ダイヤ「そのようなことは問題ではありませんわ」

花丸・果南「え?」

ダイヤ「あなた達……何もわかっていませんわねぇ」

花丸「え、えーっと。果南ちゃん、わかった?」

果南「うーん、微妙にわからない気が」

ダイヤ「つまり! あり得ないということですわ!」

花丸・果南「あり得ない?」

果南「あ、ダイヤがいなくなるようなことが?」

花丸「でも実際いなくなって」

ダイヤ「私だけに限りません!」

花丸・果南「え?」

ダイヤ「つ・ま・り! 伝統と格式あるこの淡島ホテルで! 宿泊客が忽然と消えてしまうような不祥事はあり得ないということですわ!」

花丸・果南「ああ~」

ダイヤ「これから働かせていただくという立場にありながら、そのような不適切な発言。ホテルに失礼だと思いませんの!?」

花丸「そんな、マルは……」

果南「まあまあ、マルはドラマの話で言ったわけだし」

ダイヤ「そういうところが遊び気分だと言うのです。気が抜けていますわ」

果南「ま、まあまあ」

ダイヤ「働く前にまずはしっかり指導しなくてはいけませんわね。伝統と格式あるホテルで働くのがどういうことかということを!」

果南「まあまあ」

花丸「……抜けてないずら」

ダイヤ「えぇ?」

果南「マル?」

花丸「マル、気が抜けてなんていないずら!」

ダイヤ「花丸さん? 今なんて言いました?」

花丸「マル、間違ってないずら。なのにそんな言い方……」

ダイヤ「まだわからないのですか花丸さん! あなたのそういう態度が!」

果南「ちょうちょう落ち着いてダイヤ。ほら、マルも謝って」

花丸「マル、間違ってないずらぁーーー!」

果南「あ! マル!」

ダイヤ「どこへ行くの!待ちなさ」

花丸「ずらぁーーーーーー!(手すりを滑り降りる)」

果南「ちょ、手すりを滑っちゃダメだって!」

花丸「マル、間違ってなぁーーーーーい!」

ダイヤ「ま、待ちなさい!花丸さん!花丸さぁーーーーーーーーーん!」


場面チェンジ


(ドアを開ける音)

ダイヤ「ふん!……いませんわ」

(ドアを閉める音)

(ドアを開ける音)

ダイヤ「ふん!……ここにもいない!」

バタン(ドアを閉める音)

ガチャン(ドアを開ける音)

ダイヤ「ふん!……またハズレですの……」

(ドアを閉める音)

(ドアを開ける音)

ダイヤ「はぁ……ここにもいませんわ」

果南「どこに行っちゃったのかな、マル」

ダイヤ「全く……これからバイトをするという時に許されませんわ!」

果南「けど、ダイヤも悪いっていうか」

ダイヤ「はい?」

果南「ああ~なんでもないなんでもない」

ダイヤ「まさか! あの子、すでにこのホテルから逃げ出して……」

果南「それはないと思うよ。」

ダイヤ「え?」

果南「ルビィのことをあんな風に庇ってたんだよ。なのに、自分が逃げ出すなんて絶対にない」

ダイヤ「それは……た、確かにその通りですわ」

果南「でしょ」

ダイヤ「それでもこうしていなくなってしまうのは問題ですわ! 本当にどこに行ったのかしら」

果南「けど、改めて回ってみると迷路みたいだね、ホテルの中って」

ダイヤ「それも伝統と格式の成せる技ですわ」

果南「そうなの?」

ダイヤ「ふぅ……花丸さんを見つける何か良い手段は……」

果南「あ! あれどう? 館内放送! 迷子の親の呼び出しみたいに」

ダイヤ「却下!」

果南「え、ダメ?」

ダイヤ「我がAZALEAの恥を晒すようなことはできませんわ!」

果南「もう、見えっ張りなんだから」

ダイヤ「とにかく、今はこうして部屋を一つ一つ!」

ガチャ(ドアを開けようとする音)

ダイヤ「あら?」

果南「どうしたの?」

(ドアを開けようとする音)

ダイヤ「この客室、鍵がかかっているみたいで」

果南「オートロックでしょ? 今までみたいにマスターキーで……」

ダイヤ「開けましたわよ? なのに、まだ閉まったままで」

果南「あ! ひょっとして!」

ダイヤ「鍵の故障?」

果南「じゃなくて! マルがこの部屋に!」

ダイヤ「なんですって!? 花丸さんが!?」

果南「あ! ダイヤ!」

(ドアを開けようとする音)

ダイヤ「花丸さん! いるんですの!? 花丸さん!! 返事をなさい!! 花丸さぁん!!」

果南「ちょうちょう待ってダイヤ!」

ダイヤ「待つ? 何を待つんですの!? こんなところに閉じこもるなんてホテルにも迷惑が!」

果南「まだマルって決まったわけじゃないから!」

ダイヤ「え?」

果南「いや、私がひょっとしてって言っちゃったんだけど、他の人の可能性もあるわけで……」

ダイヤ「あ……」

果南「それにダイヤの言った通り本当に故障って可能性も」

ダイヤ「も、もう! 紛らわしいこと言わないでください。恥をかいてしまいましたわ」

果南「ごめんごめん」

ダイヤ「すると、この部屋の中に花丸さんはいないと」

果南「そうと決まったわけでもなくて。まず、誰か居るのか、それとも故障か確かめないと」

ダイヤ「わかりましたわ。中の人、誰かいるならいると言いなさい! ただの鍵の故障なら、故障と言いなさい!」

果南「いやいやいや」

ダイヤ「さあ、返事は! さあ!」

(ノックされる音)

果南・ダイヤ「あ」

果南「今ノックしたのダイヤ?」

ダイヤ「いいえ、扉の向こうからですわ」

果南「と、いうことは」

ダイヤ「いいえ、ノックだけではわかりませんわ。返事がなければ『いる』なのか、『故障』なのか!」

果南「いやいやいや! いるんだよ! 人がいなきゃそもそもノックを返せないでしょ!」

ダイヤ「では、花丸さんが?」

果南「マルかどうかはわからないけど……」

ダイヤ「花丸さん以外に誰がいますの!? 相撲部屋から逃げた力士が閉じこもってるとでも言いますの!?」

果南「それは絶対にないと思うけど」

ダイヤ「では他に何が……は! ペンギン!?」

果南「それもないけど」

ダイヤ「あー! もう! 直接聞いた方が早いですわ!」

(ノックする音)

ダイヤ「花丸さん! そこにいるのですか花丸さん!」

果南「ダイヤ! あんまり刺激したらかえって閉じこもっちゃうかも」

ダイヤ「けど、何か喋ってもらいませんと。黙ったままでは花丸さんかどうかもわかりませんわ」

果南「それはそうだけど。あ! じゃあこうしたらどう?」

(ノックする音)

果南「もしも~し! 聞こえます?」

ダイヤ「果南さん? 何を?」

果南「これから質問をします。YESの時はノック二回、NOの時はノック一回で答えてください。いいですか?」

コンコン(ノックされる音)

ダイヤ「あ、二回返ってきましたわ」

果南「YESってことだよ! よし、この調子で質問していこう!」

ダイヤ「あなたは、花丸さんですか?」

コンコン(ノックされる音)

ダイヤ「ノック二回、YESということですわよね?」

果南「つまり、この扉の向こうにいるのはマルなんだよ!」

ダイヤ「花丸さん、あなた、どうしてそんなところに閉じこもっていますの? 答えなさい! 花丸さん!」

果南「ダイヤ! YES・NOで答えられる質問じゃないと。」

ダイヤ「あ……そうですわね。えーっと……あなたは、あなたの意志でそこに閉じこもっていますの?」

コンコン(ノックされる音)

ダイヤ「YES、ということは」

果南「マルの意志ってことだね」

ダイヤ「全くどういうつもりで……」

果南「まあまあ落ち着いて。マル、マルは今、怒っていますか?」

コン(ノックされる音)

ダイヤ「一回ですわ」

果南「怒ってないってこと? じゃあ、なんで閉じこもってるの?」

ダイヤ「理由の詮索は後ですわ! とにかく、ホテルに迷惑をかける前にここから出しませんと」

果南「マル、扉の鍵を開けてくれますか?」

コン(ノックされる音)

果南「出てくる気はないみたいだね」

ダイヤ「もう。どこまで困らせますの。何かありませんか花丸さんをここから出す方法は!」

果南「誰かに呼びかけてもらうとか?」

ダイヤ「誰かとは?」

果南「それは……あ! ルビィはどう?仲良しだし」

ダイヤ「できるわけありませんわ! ルビィは今松月でバイトをしていますのよ!」

果南「それはそうだけど」

ダイヤ「先ほどはみかん畑にいたようですが……は!」

果南「何? 名案?」

ダイヤ「そうですわ、みかんですわよ! みかんの皮を剥いて、中身を一房ずつ下に置いてって、それで花丸さんをおびき寄せると」

果南「それ、本気?」

ダイヤ「……すみません。気が動転して意味不明なことを」

果南「あ! そうだ! ダイヤがルビィになるんだよ!」

ダイヤ「え?」

果南「だから、ダイヤがルビィの真似をして、マルを説得するの」

ダイヤ「はああ? 私が? ルビィの? そんなこと……」

果南「できるって! ほら、扉があるから向こうからはこっちが見えないし。それに、二人は姉妹なんだから」

ダイヤ「ですが……」

果南「マルを早くここから出さなきゃなんでしょ? だったら!」

ダイヤ「う……うぅ……んん……こ、こんにちは、ルビィです!……こんな感じですか?」

果南「そっくり!」

ダイヤ「そうですか? では、説得してみますわよ」

果南「じゃあ、今からダイヤはルビィってことで。はい(手を叩く)」

ダイヤ「え、えっとぉ……マ、マルちゃん、そこにいるの? 私です、ルビィです」

果南「そうそうその調子!」

ダイヤ「お願い、マルちゃん。そこから出てきて!」

コン(ノックされる音)

果南「え、NO?」

ダイヤ「ちょっと! ルビィで頼めば出てきてくれるのでしょう!?」

果南「ああ諦めちゃダメだよ! ほら! もっとルビィになって!」

ダイヤ「ええ!? あ……お願い、マルちゃん。出てきてぇ……」

コン(ノックされる音)

ダイヤ「ぴぎぃ! そ、そんなこと言わないでぇ! ルビィ、困っちゃう……」

コン(ノックされる音)

ダイヤ「うぅ……ルビィ、泣いちゃうかも!」

コン(ノックされる音)

ダイヤ「ルビィ……」

コン(ノックされる音)

ダイヤ「あの」

コン(ノックされる音)

ダイヤ「ル」

コン(ノックされる音)

ダイヤ「ってぇ! まだ何も言ってないでしょぉ!?」

果南「ダイヤ! 戻ってる戻ってる!」

ダイヤ「は!」

果南「あ!」

ダイヤ「果南さん?」

果南「ごめん、よく考えたらホテルの客室のドアには覗き窓が……」

ダイヤ「全然ダメじゃありませんか! というか、今までのこと全部見られてたんですの? どうしてくれるんですか!」

果南「だからごめんって」

ダイヤ「ダメですわダメですわ! こんな小細工ではどうにもなりません!」

果南「じゃあどうするの?」

ダイヤ「ここは正面から!」

果南「ちょ、暴力はダメだよ!」

(ノックする音)

ダイヤ「花丸さぁん!」

果南「だから暴力は!」

ダイヤ「大人しくここから出てきなさい! その代わり!(ドアを叩く)」

果南「え、その代わり?」

ダイヤ「私が、私が代わりに閉じこもりますわ!」

果南「って何の意味もないでしょそれじゃあ!」

ダイヤ「ですが、こういう時その、人質交換と言いますかそのような交渉を! 人質はいませんけど、私が代わりになっても良いという……」

果南「とにかく、そんなのでマルが出てきてくれるわけ……」

(ドアの開く音)

果南・ダイヤ「あっ」

ダイヤ「扉が」

果南「マル!」

花丸「ずら」

ダイヤ「出てきてくれましたのね!」

果南「でもなんで」

ダイヤ「私のこの気持ちが、花丸さんに届いたのですわ!」

果南「それはないと思うけど」

花丸「届いたずら!」

果南「届いたの!?」

花丸「これでわかってもらえたと思ったから、マルの言いたいことが」

ダイヤ「え?」

果南「マルの言いたいこと?」

花丸「マル、さっき言われたずら。このホテルで事件は起こらないって」

果南「あー、言ったね。ダイヤがそれっぽいこと」

ダイヤ「わ、私のせいだと仰りたいんですの?」

花丸「だから、マル、証明してみせたずら」

果南・ダイヤ「証明?」

花丸「そう! だからマル、籠城事件を巻き起こしたずら!」

果南・ダイヤ「籠城事件!?」

花丸「そう! こういう事件がいつ起こってもおかしくないって!」

果南「マル、それで閉じこもったり?」

花丸「うん!」

果南「マル~……」

ダイヤ「花丸さん!」

果南「ダ、ダイヤ! マルに悪気はなくて……」

ダイヤ「ありがとうございます!」

果南「ええ!?」

ダイヤ「私教えられましたわ! そうですわね、このような非常事態はいつでも起こりえます! その時に備えた心構えが大切なのですね!」

花丸「そう! それを言いたかったずら!」

ダイヤ「花丸さん!」

果南「えーっと、つまり、解決ってこと?」

ダイヤ「ホテルの格式に甘えることなく! 何が起こっても対応できるようバイトの私達も気を引き締めねばなりません!」

花丸「その通り!」

果南「ところで、そのバイトの仕事の内容って?」

ダイヤ「仮にどんな敵が攻めてきても、このホテルを守ります!」

花丸「おお~、どんな敵も?」

ダイヤ「もちろん!」

果南「あの~」

花丸「宇宙人が攻めてきても!?」

ダイヤ「っそれは、えっと、まず……宇宙語を学ぶところから」

花丸「じゃあまず練習ずら!」

ダイヤ「わかりましたわ」

花丸「ワレワレハウチュウジンズラ」

ダイヤ「は、花丸さんが宇宙人なのね。ワワワワワワレワレハチキュウジンデスワ」

果南「だから私達の仕事って!? もしもーし! おーーい!」

花丸「とってもいい感じずらー!」

ダイヤ「いい感じ?」

花丸「この調子でもっと練習するずら!」

ダイヤ「ええ頑張りますわ!」

花丸・ダイヤ「(宇宙語)」

CYaRon! 松月をさがして

千歌「世の中お金なんだよ!」

梨子「千歌ちゃん?」

曜「それって、アイドルが言うセリフ?」

ダイヤ「確かにお金ですわね」

果南「ダイヤまで……」

鞠莉「オーゥ! ダイヤイズマネー?」

ルビィ「どうしちゃったの? 千歌ちゃんもお姉ちゃんも」

善子「お金に魂を売ったんだわ! 私が、悪魔に魂を売ったように……」

花丸「あわわわ……大変なことになったずらぁ」

千歌「どうすれば手っ取り早くお金を稼げるかな」

ダイヤ「そうですわね。女子高生が手っ取り早くお金を稼ぐ手段と言えば!」

曜「って! やめてよ千歌ちゃん!」

鞠莉「ダイヤもだよ!」

曜「私達、お金のためにアイドルやってるんじゃないよね? なのに千歌ちゃんがそんなこと言ったら……」

千歌「違うよ曜ちゃん」

曜「え?」

千歌「お金のためにアイドルじゃなくて、アイドルのためにお金なんだよ」

曜「アイドルのために? え?」

千歌「だ・か・ら! お金のためにアイドルをやるんじゃなくて、アイドルのためにお金をやる! ……あ、って、あれ?」

ダイヤ「落ち着きなさい、千歌さん」

千歌「はい、落ち着きます」

ダイヤ「つまりこういうことですわ。私達がアイドルとして活動するためにお金がいるということです」

曜「え? でも、何のために?」

ダイヤ「はあ……決まっているでしょう!? 次のライブの衣装を作るためですわよ!」

ダイヤ以外「ああ~」

果南「そうだよね、いきなりお金なんて言い出すから何かと思った」

梨子「千歌ちゃんが紛らわしい言い方するから」

善子「そうよ! 紛らわしいわ! せっかく二人が悪の道を歩み始めたと思ったのに。この私と同じように」

花丸「善子ちゃんの場合、悪の道というより残念な道って感じだけど」

善子「心地良いわ、私を讃えるその言葉」

花丸「讃えてないよ、全然」

善子「というか、私はヨハネよ!」

ルビィ「そういうところが」

千歌「とにかくとにかく! 次のライブのすっごい衣装を作るためにはすっごくお金が必要なんだよ!」

鞠莉「オーゥ! すっごくメニ-?」

千歌「メニーメニー!」

梨子「そんなにメニ-じゃないよね。あとお金はメニーじゃなくてマッチだよね」

千歌「お~、梨子ちゃん賢い」

鞠莉「かしこ~い!」

梨子「いや鞠莉さんはわかってくださいよ」

ダイヤ「とにかく、お金がいることは事実よ。そこでみなさんには、早急にお金を稼いでもらいますわ」

ダイヤ・千歌以外「ええーー!?」

千歌「早急でサンキュー!」

梨子「って全然サンキューじゃない!」

鞠莉「正確にはThank you!」

梨子「発音の問題じゃなくて」

ダイヤ「勤め先はもう手配してありますわ!」

梨子「手配してあるの? って、勤め先?」

ダイヤ「これからみなさんには、衣装のお金を稼ぐためにバイトをしていただきます」

ダイヤ・千歌以外「ええーーーーーー!?」

 

場面チェンジ

 

千歌「ついに来たね……」

ルビィ「き、来ちゃったね……」

曜「って、何緊張してるの二人とも」

千歌「緊張するよ曜ちゃん! 今からここが、私達三人の戦場になるんだよ!」

曜「戦場って……」

千歌「あ、ちなみに、船の上と書いて船上じゃないから」

曜「うぇ! 違うの……」

ルビィ「って、そこガッカリするところ!?」

千歌「さあ行くよ! 二人とも! 私達の戦場、松月へ!」

曜「オー!」

ルビィ「お、お~……」

場面チェンジ

千歌「いらっしゃいませー!」

曜「こちらお持ち帰りでしょうか? かしこまりました」

ルビィ「あ、ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」

 

場面チェンジ

 

ルビィ「ふぅ……」

曜「ちゃんと応対できるようになったね、ルビィちゃん」

ルビィ「そ、そうかなぁ。へへ」

曜「けど、松月でバイトすることになるなんてね」

ルビィ「お菓子を食べたことはあるけど、その、松月で自分が働くなんて」

曜「松月でねー」

ルビィ「ホント、この松月で……」

千歌「ちょっと待った!」

曜・ルビィ「え?」

千歌「二人とも、それって問題あるよ」

曜「問題?」

ルビィ「ルビィ達、何か間違ってた!?」

千歌「間違ってるよ! なに松月を知ってる前提で会話してるの?」

曜・ルビィ「え?」

千歌「え? じゃなくて! 松月を知らない人もいるかもしれないでしょ?」

曜「いや、私達みんな知ってるし」

ルビィ「ここにはルビィ達三人しかいないし。今バイトしてる場所を知らないって……」

千歌「万が一があるでしょ」

曜「ないよ」

千歌「例えば、ちょっと前にルビィちゃんが滑って転んで頭を打って記憶をなくしてるかも」

ルビィ「なくしてないよ!」

曜「何その超展開」

千歌「とにかく、もしもに備えてきちんと松月を紹介しないと」

ルビィ「う、うん」

曜「まあ、いいけど」

千歌「それでは説明します。私達がバイトしている松月は、ケーキや和菓子の食べられるお菓子屋さんです。以上」

曜・ルビィ「みじか!?」

千歌「というわけで、私達松月の今後について考えたいと思うんだけど」

曜・ルビィ「ちょっとちょっと!」

ルビィ「こんごって、今後!?」

曜「私達、ただのバイトだよ?」

千歌「バイトでもここで働く従業員には違いないよ。だからちゃんと、お店の将来のことも考えないと」

曜「それこそバイトの考えることじゃないんじゃ……」

千歌「よーし、そうと決まったら作戦会議だ!」

ルビィ「ちょ、まだバイト中……千歌ちゃぁん!」

場面チェンジ

曜「千歌ちゃん」

ルビィ「ルビィ達、どうしてお店の外に?」

千歌「作戦会議だよ」

曜「なんでお店の外で? しかも、みかん畑で!」

ルビィ「あ! ルビィ達、黙って出てきちゃった! バイト中なのに……お、お、怒られる」

千歌「大丈夫。これも立派なバイトだから!」

ルビィ「全然立派なバイトじゃないよ!」

曜「ほら、怒られる前にお店に戻ろう?」

千歌「待って曜ちゃん!」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「私達、これでいいの?」

曜「え、え、ええ~?」

千歌「このまま帰っても、私達お店にとってなんの力にもなれないよ」

曜「力になれるよ」

千歌「このみかん畑で掴むんだよ。松月が生まれ変わるために必要なアイディアを!」

曜「だからそんなの求められてないって」

千歌「ルビィちゃん!」

ルビィ「は、はい!」

千歌「松月といえば?」

ルビィ「ええ!?」

千歌「松月といえば?」

ルビィ「松月といえば……その……お菓子屋さん……?」

千歌「そう! お菓子屋さん! ケーキやクッキーのような洋菓子だけでなく、和菓子も取り揃え幅広い年代に愛される地元イチオシのお店です!」

曜「宣伝みたいになってるけど」

千歌「松月といえばお菓子、お菓子といえば松月」

ルビィ「う、うん……」

千歌「そこで、このみかん畑に来た意味があるんだよ」

曜・ルビィ「え?」

千歌「お菓子といえば松月、の松月ですが、将来はどうなるかわかりません。都会のおしゃれなスイーツのお店が、ドカドカ出店してきて競争に晒される可能性も無きにしもあらず」

曜「いや、ドカドカは来ないと思うけど」

千歌「そこで! 松月でしか買えないという特別なお菓子がほしいんだよ! 時代はプレミアムなんだよ」

ルビィ「時代はプレミアム……」

曜「そうかな……」

千歌「プレミアムといえばここにしかないもの。だから私達はこうしてみかん畑にいるわけです」

曜・ルビィ「おお~」

曜「つまり、こういうこと?みかんを使った特別なお菓子を作ろうと」

千歌「そうそう、そうだよ曜ちゃん」

ルビィ「あ、あの」

千歌「なになに? ルビィちゃん!早速アイディア?」

ルビィ「あるよ?」

千歌「え?」

曜「うん、ある」

千歌「ああー! アイディアがあるってこと?どんなアイディア?」

ルビィ「そ、そうじゃなくて」

曜「あるんだよ、千歌ちゃん」

千歌「もーう! アイディアがあることはわかったから! どんなアイディア? ねえ! ねえ!」

曜「あ~そうじゃなくて! もうあるんだよ、みかんのお菓子」

千歌「え?」

ルビィ「あるよ、みかんのお菓子」

千歌「え!?」

曜「あるよ、みかんどら焼きとかみかんパウンドとか」

千歌「あったの!?」

ルビィ「あったよ」

曜「というか、気付かなかったの?」

千歌「そんな、いつの間に!? 私の目を盗んで……」

曜・ルビィ「盗んでない盗んでない!」

千歌「うう~、そんなぁ~!」

ルビィ「えーっとぉ、じゃあ、そろそろお店に……」

千歌「待てぇい!!」

ルビィ「ピヤァァァ!?」

千歌「甘いよ、ルビィちゃん」

ルビィ「ル、ルビィ、甘いの!?」

千歌「もっと甘くならなくちゃダメだよ!」

ルビィ「うぇぇ!?」

千歌「だって、お菓子屋さんで働いてるんだから!」

曜「わかるようで全然わからないよ、言ってることの意味が」

千歌「とにかくとにかく! ここで良いアイディアを考えないと、お店には戻れないの!」

曜「戻れるよ」

ルビィ「それに、もうみかんのお菓子はあるんだから、ここで考える必要は……」

千歌「甘ぁい!」

ルビィ「ピギャアァ! あ、甘くて良いんだっけ。えーっと」

千歌「さあ、もっと甘い甘いスイーーーツなアイディアを、みんなで考えよう! おおー!」

曜・ルビィ「ええー!?」


千歌「そして、三人の少女達の挑戦は始まった」


千歌「曜ちゃん、ルビィちゃん! 私達、生まれた時は違っても、死ぬ時は一緒だよ!」

曜・ルビィ「うん!」

千歌「みかん色の旗のもと、きっと私達の夢を叶えてみせようぞ!」

曜・ルビィ「おおー!」

(波の音)

千歌・ルビィ「きゃあ!」

曜「二人とも怯むな! 帆先を波に向けるんだ!」

千歌・ルビィ「おおー!」

曜「吹けよ-風! 荒れよ-波! 海は、この渡辺曜が故郷。どれほど猛り狂おうが恐れることなど何もない!」

ルビィ「さすが曜ちゃん!」

千歌「頑張って曜ちゃん! この果てしない大海原の向こう! 未だ見果てぬ大地に向かって!」

曜「ヨーソロー!」

(合戦の音)

ルビィ「ぴゃあああ!」

千歌「ルビィちゃん!」

曜「しっかり!」

ルビィ「千歌ちゃん……曜ちゃん……ルビィ……もう……」

千歌「何弱気なこと言ってるの!」

曜「そうだよ! 死ぬ時は三人一緒って言ったじゃない!」

ルビィ「けど、ルビィがいたら……足手まといに……」

千歌「ふんっ」

ルビィ「え?」

曜「千歌ちゃん!?」

千歌「心配しないで。ルビィちゃんをお姫様抱っこするくらい、余裕だよ」

ルビィ「千歌ちゃん……ルビィのために……」

千歌「さあ、行くよ! 必ず三人で、ここを突破してみせる!」

曜・ルビィ「おおー!」

(恐竜が吠える)

三人「きゃあ!」

ルビィ「ど、ど、どどどどどどどうしよう!? ここを超えないと先には!」

曜「先に行って」

ルビィ「え?」

曜「ここは、私に任せて。二人は先に行って!」

ルビィ「そ、そそそそんな!? 無茶だよ!」

曜「大丈夫! すぐに追いつくから……」

ルビィ「う、う、ううん。ルビィ達も一緒に!」

千歌「行こう、ルビィちゃん」

ルビィ「千歌ちゃん!?」

千歌「私達には、時間がないんだよ」

ルビィ「で、でも、やっぱり……。」

千歌「ルビィちゃんのわからず屋!」

(叩く音)

ルビィ「きゃあ!」

千歌「曜ちゃんの思いを無駄にしちゃダメだよ! 言ったでしょ、すぐに追いつくって」

ルビィ「あ、千歌ちゃん、泣いて……」

千歌「曜ちゃんなら、大丈夫。大丈夫、だから」

ルビィ「千歌ちゃん……」

千歌「さあ行くよ」

ルビィ「うん!」

(走り去る音)

曜「ありがとう……千歌ちゃん……」

(爆発音)

曜「おっと。ここは通さないよ。私を信じてくれた千歌ちゃんのため、お前は……私が食い止めてみせる!」

(機械音)

ルビィ「うわぁ!な、なにこれ!」

千歌「こいつが全ての黒幕だったんだ! みんなこの機械に操られてたんだよ!」

ルビィ「ええ!?」

千歌「許せない……散っていった全ての人達のため、お前は私が倒す!」

(機械音)

千歌「きゃあ!」

ルビィ「千歌ちゃん!」

千歌「こいつ、強い!」

ルビィ「だ、大丈夫? 千歌ちゃん?千歌ちゃん!」

千歌「そんな……私の力じゃ、倒せないの? ここまで来たのに……もうすぐなのに……」

ルビィ「千歌ちゃん……」

曜「一人の力じゃ倒せなくても」

千歌・ルビィ「あ!」

曜「三人の力なら、きっと倒せる!」

千歌・ルビィ「曜ちゃん!」

曜「おまたせ、二人とも」

ルビィ「曜ちゃんが、本当に……」

千歌「遅かったね、曜ちゃん」

ルビィ「え?」

千歌「ちゃんと来てくれるって信じてたよ。だって私達、死ぬ時も生きる時も一緒だから!」

曜「うん!」

千歌「行くよ! 曜ちゃん! ルビィちゃん!」

曜・ルビィ「おおー!」

三人「やああああああああああああ!!」

(壁が崩れる音)

ルビィ「見て!壁の向こうに部屋が!」

千歌「ついに、ついに私達たどり着いたんだ!やったね!」

曜「うん!」

ルビィ「じゃあ、ここにあるんだね! 私達が探し求めていた……」

曜「幾多の苦難を乗り越え追い求めた!」

千歌「世界の宝、人類の希望、今ここに!」

(宝箱を開ける音)

三人「みんな大好き! 松月のみかんどら焼き!」

千歌「はい! というような伝説を三人で……。」

曜・ルビィ「作れない!」

曜「もう、いきなり語り始めた時は何かと思ったよ!」

ルビィ「なんか、アレみたいだよね。長いドラマの最後に実はCMだった……みたいな!」

千歌「CMじゃないよ!私達、これから松月のバイトとしてこういう伝説を!」

曜「って……バイト!? 私達、勝手にお店開けて来ちゃって!」

ルビィ「お、怒られる……。」

曜「行こう!」

ルビィ「うん!」

曜「ルビィちゃん早く早く! ああ転ばないで!」

千歌「曜ちゃん? ルビィちゃん? は! 早速伝説を作りに? ダメだよ、三人いないと伝説は作れないんだから! 待ってよーーー!」

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高海千歌 ≠ 渡辺曜
渡辺曜 ≠ 桜内梨子
桜内梨子 ≠ 黒澤ルビィ
黒澤ルビィ ≠ 国木田花丸
国木田花丸 ≠ 津島善子
津島善子 ≠ 松浦果南
松浦果南 ≠ 黒澤ダイヤ
黒澤ダイヤ ≠ 小原鞠莉
小原鞠莉 ≠ 高海千歌

カトリックと同性愛

レズといえば、桜内だ。公式にレズ。

しかし、浦の星女学院はカトリックのミッションスクール。同性愛を認めていない宗教だし、そうなると……。

 

彼女もバレたらやばいと思っているのかメンバーには必死にレズであることを隠しているが、一緒に東京に行った時に我慢できず薄い本を漁ったりとガードは緩いのでバレる日も近そうだ。そんな彼女が心配になったので少しインターネットをした。

 

 

www.cnn.co.jp

www.afpbb.com

現法王は、同性愛だからといって追い返すなと、寛容な姿勢を見せている。が、同性婚については良しとしていない。

カトリック教徒の精神的指導者はこういう考えを持っているが、保守派などはやはり反対しており、同性愛を告白した神父が解雇されたりしているので、前に比べれば寛容になっているかもしれないが、まだまだ受け入れられることは難しいだろう。

クリスマスには学校中を飾り付けたり、ミサもあるくらいキリスト感が残っている学校ではやはり危ないのではないか。多くのオタクが考えていた百合妄想は、存在しえないのだろうか……。

 

 

しかし、カトリック内にも同性愛者は多くいるらしい。

life.letibee.com

様々な国で、信者が自主的に権利運動を行っていたり同性愛者向けのミサを開いたりもしている。同性愛のカトリック信者は、いてもおかしくないのだ。

つまり、Aqoursがレズ集団でもおかしくない。

安心しろ。

 

 

太平洋フェリーきそ

船に乗ったので。

 

お部屋

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S寝台8,800円。インターネット割引されていたのでフェリーで買うと10,000円ほどしたと思う。

中はまあまあ広くて170㎝くらいならギリギリ立てるくらいの高さもある。寝返り激しい人は無理。

テレビがついていてBSと地デジと船内放送が見られるけど、画質が悪い。枕元にスピーカーがあるのでBGM代わりにはなるかもしれない。あと地デジはブツブツ途切れたり不安定になる。

スマホもほとんど繋がらないし繋がっても3Gとかなので基本使えないと考えたほうがいい。事前登録すれば有料でWi-Fiが使えるけど今回行った時はちょうどメンテナンスだかなんだかで使えない時期で持ち込んでた本がなければ暇で死んでた。

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この小物置きが意外と使い勝手が良かった。

 

トイレ

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トイレはどこのも綺麗でウォシュレット付き。便座クリーナーもちゃんとありしっかりしている。ただドアと壁の間がちょっと開いててそこが便器に近いところだったので神経質な人はつらそう。よっぽどじゃなければ平気だと思うけど。

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ゲロ吐き専用台。初めて見たけどとても良いと思う。

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ゲームコーナー。置いてあるのはかなり古いやつなのでレトロゲーム好きなら嬉しいかも。

15分300円のマッサージチェアもあったので疲れたらここに行け。

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キッズルーム。

 

船内のシアタールームでは朝昼晩に1本ずつ無料で映画がやっている。そこそこ新しいやつだった。

そのシアタールームではピアニストの演奏だったり民謡歌手のコンサートだったりもやっているので退屈になったらとりあえずシアタールームにでも行っとけば良いと思う。

 

 

日の出

 揺れに弱い僕が揺れている中で眠っても深い眠りにつけるわけがなく吐き気と共に意味の分からない時間に目覚めた。ただ、そのおかげで日の出が見れることになって結果オーライ。

 

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 はい。

綺麗でした。

 

ディナーとランチをレストランで食べたけど盛り付けが汚いので載せない。お肉と福神漬けがおいしかった。

 

姉妹船とのすれ違い

昼過ぎに、姉妹船とすれ違うよ~みたいな放送があったのでデッキに出て待ってたらホントに来た。

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汽笛鳴らしあったり迫力があったりでかっこよかったね。

 

他にもなんかあった気がするけどあんまり覚えてない。暇な時間の方が多い。

書くこともないので終わり。

 

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 お気持ち

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渡辺曜は、内弁慶だったのだ

 最初は、明るい人だと思っていた。いや、実際に明るい人ではあった。
 練習中や、衣装作りの時にも話しかけてくれて、引っ張っていってくれる。良くも悪くも体育会系といった感じの、おおよそ第一印象の通りだ。
 しかし、見てしまった。ある休日になんとなく街をブラブラしていたら、見てしまったのだ。たまたま後ろ姿が見えたので、声をかけようと近づいた。が、どうやら1人ではなく母親と一緒にいるようで、少し躊躇って足を止めた。
 次の瞬間、彼女は母親に対して罵声を浴びせたのだ。いつもの姿からは考えられない行為だったが、それを見た瞬間、これが彼女の本性だと理解した。
 渡辺曜は、内弁慶だったのだ……。

お金が湧く不思議な箱

 小さい頃、実家のお寺をウロウロしていたら見つけた大きな箱。何やら難しい字が書かれていて、上に隙間がある。気になって調べていると、どうやら簡単に開くようで、意を決して開けてみたら、中にはお金が入っていた。

 何故こんなところにあるのだろう。何故放置されているのだろう。いろいろと疑問が出てきたが、どれもわからない。考えているうちに日も暮れ始めていたので、この日は箱を閉じてお寺を後にした。

 

 翌日、また箱を開けた。中にはまだお金が入っている。しかも、昨日より増えていた。もしかしたらこれは、お金が湧く箱なのだろうか。確認のため、もう1日様子を見ることにした。すると翌日、やはりお金が増えている。これはお金が湧く箱だ。そして、おそらく自分以外は誰も気づいていない。その日から、お金を取り出してはお菓子やジュース、アイスやのっぽパンを買うようになった。多めに取って、本を買うことも。

 お金が湧く不思議な箱があるとは、誰にも言わなかった。独り占めをしたかったからだ。そして、必ず人がいない時に取り出すようにしていた。これも、独り占めするためだ。だから、それは賽銭箱だと注意されることもなかったし、お賽銭をする人を見ることもなかった。何も知らずに、お金を取り続けた。

 

 気づいたのは、小学校高学年の頃。でも、やめようとは思わなかった。お小遣いも十分貰っているし、お金に困っているわけでもない。ただ、多いに越したことはないし、なんとなくで取り続けた。そのまま、中学、高校とずるずる続けている。Aqoursに入って、ダンスの練習や体力作りの基礎トレーニングも始め、以前よりもお腹が空くようになったので、のっぽパン代がいる。メンバーのみんなとの付き合いも増えたし、遊びに出かけるにもお金がいる。たくさん本を読んでいると、楽しくて楽しくて、もっと本を読みたくなる。全部、我慢すればいいことだが、そのブレーキはマルにはもうない。すぐ近くに、勝手にお金が湧く不思議な箱があるのだから。